
僕はマンションの営業マンをしています。 担当エリアは都心の物件とたまに横浜の物件を扱っています。
最近担当している場所は、中央区や港区など人気のエリアが中心で アクセスもいいので割と人気が高いんです。
お客さんのほうから展示場に足を運んでくれる感じで成約率も高いから、そんな商品の場合は、仕事も比較的楽ですね。
といっても、最近のモデルルーム営業は忙しいビジネスマンに合わせて夜22時頃まで営業したり、土日もフル稼働させるので残業はけっこう多いです。
その間に別の物件の売れ残りを売り切るためにお客さんに電話したり、メールで問い合わせてくれた方にダイレクトメールを送ったりと、
昔に比べてインターネットを通じた手法も広まっているだけに、細かい仕事が多くなりました。 昔は夜10時過ぎにお客さんに電話したこともありましたが、
今は夜9時以降の電話は禁止されています。その代わりにメールで連絡するんですけどね。
営業マンも足で稼ぐだけでなく、いかにツールを活用できるか、お客様のライフスタイルに合わせるかが大切になっている感じがします。
数年前に住宅ローンを組んで買っていただいたお客様の近くに来たので挨拶がてら立ち寄ったところ、表札が変っていたのにびっくりしました。
まさか競売や任意売却にでもなったかと同僚と半ば冗談で話していましたが、会社に帰って調べて見ると住宅ローンが返済できなくなり任意売却した事がわかりました。
そこまでに至る経緯は分かりませんが、購入当初から住宅ローンの返済額に無理があったのが原因の1つではないかと思いました。「大丈夫、大丈夫」が口癖の方で、
一旦決めたら誰の言葉も耳をかさない人でした。私もお客様が決めた事だから・・・と反論しなかった事を今では反省しています。
その後、その方と連絡を取りいきさつを聞いたところ、住宅ローンに無理があったのが原因でした。
リストラで勤務先を退職し、3ヶ月後に仕事は見つかり少し収入も減ったのですが何とかなると思っていたのですが、収入の無い間のしわ寄せで住宅ローンの支払いを滞納し、
いろいろな人に相談に乗ってもらったのですが、このままだと競売にかけられるから任意売却しかないと言われ、何とか親族に買い取ってもらう方法なども考えたのですが、
最終的には任意売却をして今は賃貸暮らしだそうです。

東京の街を歩いていると、出会うのが老人だけと言った街もあります。
少し大げさですが、高齢化社会はこのようになるのだと思い知らされるようになりました。
そしてもう一つ、不動産屋の営業として気がつく点は東京でも空き家が多くなってきたことです。
田舎では数年前から空き家が多くなってきたと言われていますが、東京でもそれが散見されるようになって来ました。
インフレ経済になっても1980年代後半のバブルのようなことは、多分ならないでしょう。
住宅ローンを組んで土地を購入して、土地を転がして1週間もしないうちに、莫大な利益を生むなどと言う商売はもうできないでしょう。
それよりも、所有者が分からなくなった土地と建物はどうなるのでしょうか。
所有者が分かれば、取り壊しをしてもらうとかできるのですが、所有者が分からないとそれもできません。
整然とした町並みに、ぽつんと廃屋がある風景は日本の首都には似合いません。
そのような物件を再開発することも我々の仕事です。
東京の街を歩くと、不動産屋の仕事も変わるかもしれないと思ってしまいます。